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2009年9月30日 (水)

一本道

有楽町線に乗った。

昼ちょい過ぎだったので
乗った人がみんな座っても
席に余裕がある。

シルバーシートに病弱な人が座っていた。
詳細は書かないけど
普通の人ならば見ればすぐにわかる。

きっと
人が隣に座っても苦痛だろうなぁ〜
と、思った。

電車が止まり、駅に着く。

高そうなスーツを着た
男が二人
仕事の話をしながら入ってきた。

二人とも話ながら
シルバーシートの病弱の人の席に
座った。

ひとりは、年輩の男で上司っぽい
もうひとりは、部下っぽい男だった。

会社の話に夢中なのか
そいつらは隣の病弱な人の隣で
議論していた。

しかも
部下の男は相槌をする為に
身体を動かす。
その度にシートが揺れている。
隣の病弱の人にも振動は伝わる
見てても伝わる。

向い側の私の方まで話してる内容が解る
やや声が大きい。

とりあえず
ずっと、その様子を観ていた。
「オマエら隣の人に気づかないのか」
…と心の中で思いながら観ていた。

で、奴等は私がジッと見てる事には
気がついたらしく
声のトーンだけは、落ちた。
でも、奴等の議論は、続く。
振動も続く…

きっと
意味のねぇ議論なんだろうなぁ
と思った。

だって
隣の人の事も見えてねぇじゃん!

病弱な人は駅に降りて行った。
私も奴等を見るのをヤメた。

どうでもイイ感じの議論は
車内に響きわたる。

この人達には病弱な人は
見えていなかったと思う。

“幸せな奴等だ”なぁと思った。

一本道だけ進めた方が幸せだよねぇ
複数の道があるから迷うんだよねぇ

知ってて知らない顔をすると言うのは
苦痛だ。

一本道

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